産地の特徴
このような立地条件を活かし、明治の初め頃から明和でのナシ生産が始まりました。利根川からの恩恵を受けて、美味しいナシが生まれたのです。明治43年には、記録的豪雨により各所で利根川が氾濫。群馬だけでなく埼玉、茨城、千葉、東京に及ぶ大洪水が発生した。明和でも、米や畑作物が壊滅する中でナシだけは被害を免れ、生産者は貴重な現金収入を得ることができました。これ以来、明和はナシの産地として発展していったのです。
最盛期の昭和40年代には、生産者100軒、栽培面積40ヘクタールに達しました。しかし、現在(平成29年)では後継者不足により、生産者24軒、栽培面積10ヘクタールとなっています。